駆け引き…株の急落

少々の事では気落ちしない海のはなしですが、

一昨日~昨日の海のはなしはがっくりと身体に力が入ってませんでした。


最近の海のはなしは、朝(8時半頃)から夕(16時頃)までほぼ毎日釣りへ出ています。

最近はこんな外道も
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狙いは鯵です。
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これで1匹35センチ


このサイズの鯵をスカリにその日の漁ごとに活かします。

海のはなしの船にはこのスカリが5玉常備されてます。

ひとつのスカリに↑のサイズの鯵が100~150匹入ります。
(スカリ…ちょうちんのような形で、径が1メートル、深さが1.5~2メートルの活かし網)

普通なら釣れた鯵は翌日の朝に出荷するのですが

天候や他の漁師の漁、関西や関東の市場の休み等、

いろいろ計算(駆け引き)しながら出荷調整を個々の漁師がします。


天候が悪く船が出漁出来なくなると、市場への出荷数が減るので魚の競り値は上がります。

大漁の漁師が多いと、翌日は出荷数が多くなるので競り値は下がります。

関西・関東の市場が休みの前日は、そちらへ出荷する仲買人が手を出さないので競り値は下がります。

海のはなしたちは4~5日は普通に出荷調整して市場へ出します。


ですから4~5日は鯵が元気なままにいれる様に、

釣れた鯵は傷をつけないよう、ストレスをかけないように十分気を使います。


釣れた鯵は魚に触れないように針を外してすぐに船の活け間(鯵用のプールみたいなもの)へ入れて

帰港したら船の活け間からスカリへ移動させるため1度網ですくい

出荷時にスカリから氷水へ移す時にもう1度網ですくいます。

鯵と係わる(触れる)のはこの2度だけで、鯵に直接触ったり、何度も網ですくったりはしません。



さて、話は戻り、なぜガックリきてたのか…

一昨日の朝、出港前に船の係留場所にぶらさげたスカリを上から覗くと…

スカリの底に白い物が!

あっ!鯵が死んでる。

確認すると、ひとつのスカリに12匹死んでました。

12匹で2.2kg少々。中サイズの鯵なのでkg=1500円とすると3000円ほどの損失。


帰港して確認すると更に幾つか死んでて、別のスカリも白い物が沈んでる。

敏じいが「これだと翌朝までには50匹は死んでしまうな。明日は全て出荷しないと…」


翌朝3時前に起きて船へ…

全部で50匹ほど死んでました。

しかも大きなサイズばかり。

その日の漁は、海のはなし力が入らず腑抜けになってました。

損失の金額でガックリきてたんじゃなく、その50匹という数で

だって、釣れない日は朝から夕までで8匹という日があって、その魚もこのスカリの中に入っていたんです。

数日分の労働がアッという間に…です。


先ず思ったのが…『あの50匹(2~3人の方に送れる数です)があったら、

            あの人やあの人はどんなに喜んでくれただろう…』
でした。



株価の急落で顔色が蒼くなってる方も多いんでしょうが

海のはなしも出荷の駆け引きの判断の誤りで2日間精神的にショックでした。

まぁ、海のはなしを株をされてる人と比べること自体ナンセンスですがね。



海のはなしが沖へ出ると漁場で会ってた、仕事から引いた元会社社長、

最近(ひと月ほど)船が係留場所につながれたままで船を出さないと思ってたら

風の噂で『かなり手広く株に手を出してて、今漁どころではない』とか。

そういえば1度沖で船を並べて漁をしてた時

「わしは株で食べていけるから漁はそんなになくてええんや!」と豪語されてましたが…

大丈夫かな?

海のはなしは一晩寝たらすっかり元に戻りましたが・笑

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この記事へのコメント

2008年10月15日 14:55
【『あの50匹(2~3人の方に送れる数です)があったら、あの人やあの人はどんなに喜んでくれただろう…』】
大吾パパの事いつも気にかけてくれてありがとう!(笑)

衣料品の場合は、いかに問屋から安く仕入れるか、お客様に割引する前にいかに売るか、ぐらいでそれほどの駆け引きはありませんね。
大吾グランパは野菜現役農家です。秋から冬にかけては”せり”春は”インゲン豆”を作っています。やはりセリは寒くなったり、七草の時、年末年始に値が上がります。自宅には業務用冷蔵庫があり、出荷調整をしてます。

2008年10月15日 19:58
鯵よりも外道の方が、見た目は楽しいですね。
あっ、そんなことを言ってる場合じゃなかったですね。
いかに新鮮な鯵を効率よく供給するか、ということにご苦労されていることが、よくわかりました。
私も株はやっていません。
浮利を追わず、汗水たらして稼いだお金と年金だけで、なんとか糊口をしのいでおります。(笑)
あっ、先週は競馬でこっぴどくやられましたが..。
海のはなし
2008年10月16日 05:41
大吾パパさん、おはようございます
衣料品の場合は流行り廃りがある業界ですから仕入れの際の目利きが重要ですね。
仕入れの時には奥さんの意見も参考にされるのでしょうか?

野菜も生き物ですから出荷調整も時間との兼ね合いで大変でしょうね。
中国産の冷凍インゲンが今問題になってますが、その影響で国産のインゲンの価格は上がってきているのではないですか?
海のはなし
2008年10月16日 06:02
カンツォーネさん、おはようございます
鯛が釣れても、メバルが釣れても外道ですからね・笑
鯵釣の時に鯛が連れる時は潮が悪いということなので
鯵釣の漁師達には歓迎されません。
少し大きめの鯛になるとアジの群れを追い散らすので更に厄介です。

カンツォーネさんは株はしないんですね。
海のはなしも株はしません。
競馬もしません。競馬場へ行ったこともないんですよ。
独身でサラリーマンの時は休みの日はバイクに乗ってましたが
雨で走れない日はたまにパチンコやスロットをしてました。
今ではたまにパチンコをする程度ですね。
2008年10月20日 10:04
海のはなしさん、お久しぶりです。
いつもながら、新鮮なお魚ですね♪
活きの良い鯵、格別でしょう~。
画像を見ただけでも、鮮度の良さがわかります。

出荷用の大切な鯵が死んでしまったのですね。
そして、出荷するにも色々駆け引きがあるなんて、初めて知りました。
海のはなし
2008年10月20日 21:55
ハーモニーさん、こんばんは
1番目の鮮やかな魚はベラ科のイラという魚で、食べてもあまり美味しい魚ではありません。
フグは名前は分かりません。もちろんイラもフグも食べません。

【活きの良い鯵、格別でしょう~。】
海のはなしの家では鯵はあまり食べません。
売り物の鯵ですから、家で食べるのは商品価値のない鯵で
例えば傷がついてる鯵とか、出荷するには小さ過ぎる鯵とかになります。
漁師でもあんがいスーパーの魚を食べてたりしてるんですよ。

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